問題となっているトリチウムというのは、一般的な水素原子に中性子が2個ついたもの(「三重水素」といい、水素の一種です)で、自然界にも存在してその割合は1020分の1くらいらしいです。
水素は酸素と結合して水となっていることが多く、トリチウムも水となって存在しています。
で、水分子(H2O)の重さ(原子量)は水素(H)が1で、酸素(O)が16なので18になって、水分子1モル(mol)で18gになります。
1モルは分子が6.02×1023個なので、18gの水(お猪口1杯分くらいかな)にはトリチウムが大体12,000個ほど存在していることになります。
そして、人は1日に2リットル(2,000g)の水を飲みますから、おおよそですが1,000,000個(一百万個)くらいのトリチウムを摂取している計算になります。
これがすごく多いように感じますが、上には上がいてカリウムには放射性カリウム(カリウム40)が0.01%存在していて、カリウムの多い食品でバナナを考えるとバナナ100gに360mgくらいのカリウムが含まれていて、バナナ1本の可食部は約120gなので、バナナ1本食べるとと450mgのカリウムがあって、カリウムの分子の重さ(原子量)は39なので1モルのカリウムの重さは39gで、450mgmpカリムには放射性カリウムが何個あるかというと7×1017個(70京個かな…)くらいになります。(計算あっているかな…)
正確にはこれに半減期を考慮しないといけませんが、トリチウムと比べて(まさに)桁違いの放射性カリウムを日々摂取しているのですが、それでもトリチウムが気になるのですか?
(おそらくですが(計算していませんが)、バナナを毎日1本食べたときと、ALPS処理水を毎日2リットル飲んだ時の放射性物質の数はバナナを毎日1本食べたときの方が多いと思う。)
さらに(追い打ちをかけると)カリウムは食品はわかめ、昆布、干しシイタケ、ほうれん草、アボカド、メロン、芋類、豆類、米、牛乳、魚類、肉類などほとんどの食品に含まれていて、一日の目安として3,000mgの摂取目標値なので、それに含まれる放射性カリウムの量たるや…(もう計算するのがイヤです)。本当にALPS処理水のトリチウムの量を気にする必要があるのでしょうか?