2020年05月30日

リスクマネジメントについて

新型コロナウイルス感染対策の緊急事態宣言が解除されて、これまでの対策について様々な意見が出ていますが、個人的には今になってから何位を言ったって後出しジャンケンではないかと思います。
特に5月21日の京都大学の藤井教授は数理モデルで8割自粛要請を行った西浦先生を強く攻めていますが、正直ただのいちゃもんにしか思えません。
だいたい、西浦先生のモデルがおかしいといいながら、藤井教授が考える正しいモデルがなく、西浦先生のモデルがおかしいというだけでどう考えても大学の現役教授が言うような話とは思えません。
URL https://38news.jp/economy/15951

それと、西浦先生は数理モデルの専門家(科学者)ですが一方で医師でもあるので、西浦先生の要請は「感染者を一人でも減らす」「医療従事者の負担を減らす」ということを目的としていて、経済の影響はそれほど重要視するものではないと思います。
私には西浦先生の要請の中で考慮していない面を、それが入っていないのはおかしいという方がおかしいとしか思えないのですが…。

リスクマネジメントの面で今回の新型コロナウイルス感染対策を考えると、手順としては
1. 想定されるあらゆるリスクを洗い出す。
2. 個々のリスクが顕在化する可能性がどの程度かを想定する。
3. 個々のリスクの影響(被害)を算出する。
4. リスクが顕在化しる可能性と影響から対策が必要なリスクを選択する。
5. 対策が必要としたリスクの対策を行います。
対策には
ア. 何もせずに受け入れる「受容」
イ. 発生する確率を下げる活動をする「低減」
ウ. 発生したときの影響を他に振る「転嫁」
エ. そもそもそのリスクが発生するようなことを行わない「回避」
があり、今回の新型コロナウイルスの感染対策としてできるのは「需要」と「低減」になります。
ここでリスクとして西浦先生は40万人の死亡者が出ることがあるという話を数理モデルを使って説明しました。
そして、この40万人以上の死亡者が出るというリスクを対策しないで受容することはできないと政府、都道府県が判断しリスクを低減するために、緊急事態宣言や自粛要請になったわけです。
なので、もし西浦先生を批判すすのであればデータを出して40万人の死亡者が出るという数理モデルが誤っていることを証明しないといけません。
それをしない限り後から何を言っても多くの人の共感を得ることは難しいですね。


(この曲は決して難しいとは思えないのですが、辻井さんが弾くとなんかすごいですね。)

ちなみに、西浦先生は数理モデルという決して簡単なものではありませんが、データを出して説明し、具体的な数値目標を掲げたことだと思います。
日本ではこれまで何でも精神論で話を進めてしまうところを、数値を使った説明になったのは非常によかったと思います。

リスクマネジメントで最悪の予想というのは決して受け入れることはできないのですが、発生することはほとんどなありません。
なので、低減や転嫁、回避の対策を行わないで受容でもいいやということが行われがちなのですが、ここで不思議なことにこの受容を選択したときに限ってマーフィーの法則の“If it can happen, it will happen.”「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる」が発動します。
この例として東日本大震災の福島第一原子力発電所の津波対策があり、津波の予想として15mを超えるというのがあったのに、発生することはほとんどない、考え難いということで無視してしまい(これがリスクを「受容」したことになります)、実際に津波によってメルトダウンという甚大な事故になってしまいました。
今回は対策を緊急事態宣言や自粛要請という行ったので40万人死亡という最悪のケースは免れましたが、対策を行わなかったとしたら…。
posted by エンジョイ@群馬 管理人 at 22:08| 群馬 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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